たちかわ散歩
今も愛される「クマのプーさん」の貴重な原画が見られる展覧会
常に注目を浴びているPLAY! MUSEUM。
今回は今もなお愛され続ける「クマのプーさん」の貴重な原画を見ることが出来る展覧会です。
PLAY! MUSEUMと友好関係にあるエリック・カール絵本美術館との共同企画の展覧会で、シェパードが絵本のために新たに描き下ろした貴重な原画約100点が「百町森(100エーカーの森)」の世界観に飾られます。
E. H. シェパード『絵本 クマのプーさん』原画 1965 年 E. H. Shepard, Illustration for The Pooh Story Book by A. A. Milne. Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC. © 1965 E. P. Dutton & Co., Inc.
『クマのプーさん』とは
1926 年にイギリス人作家の A. A. ミルンが描いた子ども向けのお話です。少年クリストファー・ロビンのクマのぬいぐるみプーと仲間たちが過ごす日常が、E. H. シェパードの挿画を交えて綴られています。※プレスリリースより抜粋
クマのプーさんの原画は散逸してしまってないはずなのに、嘘みたいに綺麗な小さな絵がパラパラと・・・と草刈氏。1950~60年代にアメリカのダットン社のシリーズ新装版のためにシェパードが描いた原画が残されていたそうです!これらの原画が日本で展示されたと記録では残されているそうですが、恐らく初公開なのでは?とのことでした。
「今」のクマのプーさんを見せる
今回の展示は、どうして今もなおクマのプーさんが愛され続けているのか?を紐解くような展示構成となっているそうです。
3.5個のコーナーに分かれており、「Pooh A to Z」、原画展示の百町森セクション、映像展示「アッシュダウンの森のきろく」に加え、残りの0.5は「百町森」へ向かう通路になります。
「Pooh A to Z」~クマのプーさんはどうして愛されるのか?
入り口をくぐって最初のセクションです。アルファベット26個のキーワードでクマのプーさんの人気の秘密を紹介しています。
キャラクターや作者の紹介、イギリス文化、物語の中のキーワードを立体的に展示しています。入り口をたくさん作り、プーさんの後ろに広がる世界を表現したと齋藤氏。様々な要素をどう楽しく見ることができるか考え、行進のように切り口をバラバラにし、本展監修者の安達氏の書くトリビアのような短い文と共に飾られています。
百町森(100エーカーの森)で原画と出会う
今回の展覧会の中心ともなる原画展示の「百町森」をイメージしたコーナーは圧巻です。PLAY! MUSEUMがオープンして初めて階段を作ったそう。
全体が見通せない「森」と一望できる「ギャレオンの丘」がイメージされ、実際に階段を上ったところからの景色は圧巻。ぜひ自身の目で確かめてみてほしいです。
展示ケースにもこだわりが詰められており、持続可能な森づくりをテーマに活動する「東京チェンソーズ」の協力を得て、檜原村から木材を調達して1年以上かけて準備をしてきたそうです。
児童文学の挿絵が最初だけれど、かなり洗練された大人っぽい色合いだな、透明感があるなと感じた、と田部井氏。展示ケースに飾られた原画は本当に色鮮やかで大人も吸い込まれる力強さを持っていました。
坂道を登ったところには2つの詩がレイアウトされ、坂本美雨さんの「クリストファーロビンのうた」の朗読を聞くことができます。
映像展示「アッシュダウンの森のきろく」
若き先鋭岡本香音氏による映像インスタレーションのコーナーでは、イギリスのアッシュダウンの森を現代技術で見せられたら、という岡本氏の考えの下、映像が流れています。
原画というクライマックスを見終わった後に見せるコーナーなので仰々しくは見せたくないと思った、と岡本氏。2つの構成となっており、15分程度の朝から日が暮れるまでのアッシュダウンの森の映像が流れます。
半透明の幕に映し出すことでレイヤー感を出し、森に囲まれながらも先が続くイメージを表現したそうです。
@Aroma社により自然の匂い、風の匂いが制作され、空間の中に香りが漂っています。
こちらの香りはPLAY! SHOPでも購入可能です。
展覧会後も続くプーさんの世界
今回もたくさんのオリジナルグッズが登場しています。
SHOPには会場限定グッズほか、様々なクマのプーさんグッズが並びます。
会期中何回かに分けて時間差でグッズが登場するようなので見逃せません!
CAFEでは、可愛らしいアフタヌーンティーなど、プーさん発祥の地、イギリスからインスピレーションを受けたメニューが並びます。
3階のPARKでは展覧会開催記念企画として、こうもり傘で遊んだり、風船に弄ばれたり・・・楽しい遊びが繰り広げられます。
PLAY! MUSEUMの余韻に浸りながらSHOP、CAFE、PARKにも足を運んでみては☆
PLAY!施設情報
PLAY!
〒190-0014
東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟 2F
Tel:MUSEUM 042-518-9625
PARK 042-518-9627
MUSEUM | 10:00-18:00 ※1時間毎の日時指定を導入 |
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PARK | 平日10:00-17:00(入場は16:00まで) 休日10:00-18:00(入場は17:00まで) ※8月28日(日)までは夏休み特定期間につき曜日問わず休日の開館時間 ※8月23日(火)はクローズ |
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SHOP | 10:00-18:30 *MUSEUM利用者のみ入場可 |
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CAFE | 10:00-19:00(L.O 18:30) ※MUSEUMのチケットをお持ちでない方も利用可能 |
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※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。