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たちかわ散歩

立飛麦酒醸造所へ工場見学に♪

立川産地ビールがついに誕生!!

きっとたくさんの方たちが楽しみにしていたのではないでしょうか・・・

立川産ビール!!

ついに12月に誕生することが発表されました。

プレスリリースが出るまでの間、私も早くお伝えしたくてウズウズしておりました。

一足お先に、試作中の醸造所へ工場見学に行ってきました!!

醸造責任者の清水さん

こだわりが詰まった醸造所

 

素材にこだわる、ナッツのような芳醇な麦芽

今回、醸造所の準備が整ったとのことでお声がけいただき、醸造所へ伺いました。

醸造を担当するのは清水さん。工場内を案内していただきました。

まず中に入って初めに目に入ったのは麦芽の入った袋です。

本場ドイツなどから仕入れた麦芽は数種類用意され、中には焙煎の度合いの異なる麦芽が入っていました。

ここで、人生初!麦芽を試食させていただきました。

・・・芳ばしい、ナッツのような香りと食感。美味しい!パウンドケーキなどに入っていたら麦芽とは思わないと思います。

近隣に配慮した工場

立飛麦酒醸造所がある場所はすぐ近くに商業施設や住宅が並ぶ場所。

限られた敷地を有効活用したということが中に入るとよく分かります。

工場内は一方通行で、麦酒の製造が円状に行われます。麦芽の破砕に始まり、醸造、完成すると入口に戻ってくる、そんな工場です。

場所だけに、普通ならばあるはずの煙突もありません。蒸気を吸い取り、消す仕組みを取り入れるといった工夫を凝らし、近隣にも優しいビール造りがされているのです。

吸い取った蒸気はお湯として再利用を行うなど、水の無駄遣いも避けているそうです。

 

立川の水道水で作る麦酒

立川の水道水って地下水が3割含まれていて美味しいお水だってご存じですか?

天然水に引けを取らないお水だそうです。

麦酒の醸造にも問題なく使うことが出来るお水だそうです。

ただし消毒はされているので、ろ過作業は行われますが、立川のお水で作る正真正銘の立川産麦酒なんです!

いつでも美味しい水が飲めるんですよ!!と清水さん。

効率も考えた機械での醸造

工場内にはたくさんのタンクやバルブが見ることが出来ました。

しかし、これらを管理しているのは清水さんを含めたったの3人!機械の手も借りないとなんです、と清水さん。

本来はタンク一つ一つにバルブが付いていて、手で閉めなければならないそうですが、それは全てタッチパネル式!本場の機械なので、作り手のことをよく考えた作りだそうでとても使いやすい機械だそうです。

実際に動かしてくださいましたが、タンクの中は人の手で洗浄するそうで、この中に居ると「無になれる」そうで、面白いんです、と教えてくださいました(笑)。

タッチパネル

セミオートのバルブ

いよいよ発酵、麦酒の完成

1日かけて麦汁を発酵タンクに移し、ここから2週間毎日発酵管理が始まります。

ビール酵母の入ったタンクへ麦汁を入れて発酵スタート。タンクの下に置かれたバケツの中にはホースからポコポコと炭酸ガスが出ています。酵母がどんどん麦汁の糖分を食べて発酵させているのです。どんどん気泡は増えていき、タンクの中は見ることはできませんが、酵母の様子を図る目安となるそうです。

「これを見てると可愛いんです」我が子を見るような笑顔でバケツの中を見て話してくださいました。

ここで使用するビール酵母にもこだわりがあり、一般的に使われている乾燥酵母ではなく、自身で培養しているそうです!

糖分が減少し、糖度がほぼなくなると酵母は下に沈んでいくそうです。そのタイミングで温度を下げていってあげて、仮死状態になった酵母は下に、麦酒は上に分離し、麦酒が出来上がるのです。

ここで出来た麦酒を「若麦酒」というそうで、それを発酵しているガスごと熟成タンクへ移動させます。

通常、熟成タンクに移したのち、人の手で炭酸ガスを入れるそうですが、この麦酒がガスごとタンクへ移動させるため、飲んだ時にお腹が膨らむ感じがなく、様々な麦酒を楽しむことが出来るそうです!

そこにも造り手のこだわりが感じられました。

 

ここで麦酒の豆知識

麦酒ではよく、「エール」や「ラガー」という言葉を聞きますよね。

これらの本来の意味、ご存じですか?

「エール」は寝かさない麦酒。出来たらどんどん出荷するのが通常で、「ラガー」は熟成麦酒と言って熟成タンクから1か月は出さない麦酒のことを言うそうですよ!!

発酵が進むとバケツの中に気泡が発生する

発酵が進むと酵母と麦酒の分離が進む

すべて手作業!ボトリングとラベリング

出来上がった麦酒は全て手作業で完成させます。

ラベルを貼った瓶をゆすぎ、炭酸ガスを充てんさせ、酸化を防ぎ、そこへ麦酒を充てん。王冠をして完成です。

今回3種類の麦酒が発売予定です。

 

タンクの前にかがんで10L樽へは充てんするそうです。何とも大変そうな態勢でした・・・

ビール造りは体力がいるんですよ!!と仰っていました。

ラベリングの機械

充てんの機械

今回発売予定の3種

10L樽

麦酒ができる工程はこんなにすごかった

麦酒が完成すると、元の場所に戻ってきました。

先に書きましたが、一方通行の工場なので、出荷を待つ麦酒たちは最初に私たちが居た場所に戻ってくるのです。

 

最後に、「ラボルーム」も案内していただきました。

発酵管理で糖がどれだけ落ちているのかを確認する糖度計測行ったり、出来た麦酒を蒸留させ(モルトウィスキー)、アルコール度数を計測したり、炭酸ガスのボリュームを計測することもできるそうで、ここまでやっている麦酒はなかなかないのでは?と仰っていました。確かに・・・普段飲んでいる麦酒がそこまでされているのは考えにくそうです。

 

 

ラボルーム

タップルーム

楽しみでしかない立飛麦酒

ここまで見せていただいて、私たちはひたすら「へー!」「すごい!」の連発でした。

こんな間近で麦酒の醸造過程を見ることはもちろん初めてでしたが、その中でとにかくこだわりが凄いんです。

清水さんの醸造する麦酒は麦酒本来のこだわりに加えて清水さんをはじめとする、造り手の皆さんの愛情が本当に溢れかえっているように感じました。「早く飲みたい!!!!!!」今の私はこれを書きながらそんな気持ちに溢れかえっています。

 

二次発酵の麦酒も作ろうと思っているそうで、シャンパンと同じ工程で瓶の中で温めて発酵させるそうです。

シャンパンボトルで作る予定とか。そちらも楽しみですね。

 

タップルームも用意されているのでそこで飲むこともできるようになるそうです。※時期未定

醸造タンクを見ながら飲むことが出来ちゃうんです!

 

醸造所の開業は12月中旬予定されているとのこと。本当に楽しみですね☆

 

 

立飛麦酒醸造所(立飛ブルワリー)BREWERY TACHIKAWA TACHIHI



施設名

立飛麦酒醸造所(立飛ブルワリー)

BREWERY TACHIKAWA TACHIHI

住所東京都立川市高松町1-23-14
電話番号

042-527-1894(電話受付 9:00~17:00)

WEBサイト

https://www.tachihibrewery.com/

※12月中公開予定



※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。