お気に入りの小田純平の唄にこんな曲がある。

店の名前は三年待ち屋
あかりぽつんとあなたを待つ店
おんなひとりが郷里の地酒を温めて
あんた恋しい
たとえ三年過ぎたとしても…♪

こんな店なんだろうなぁ…
こんな女の人なんだろうなぁ…
待ち人はこんな人なんだろうなぁ…
そんな情景が浮かぶ唄で、たまに運転しながら口ずさんでる。

居酒屋ってのは基本的に待ちの営業である。
駅前の繁華街に行けば呼びこみ営業してる店もあるけど…
場末の店が店頭に立って呼びこみやったって意味がない。

居酒屋稼業を始める前は広告営業の仕事に携わってた。
この場合は待っていたら仕事にならないわけで…
今とは真逆の攻めの営業だった。

つまり…
人に会いに行く仕事から人を待つ仕事になったわけ。

ここに来るお客さんの多くは繁華街の呼びこみやネオンの誘惑を振り切って辿り着く。
それだけに「よくぞここまで来て下さいました！」の思いは強い。

前を通る度にずーーーっと気になってて、やっと今日来れました。
えっ！ずーーーっとってどれぐらい前からですか？
こっちに引っ越して来たのが三年前だからその頃からかなぁ？
ははは…気になったらすぐ来て下さいよ！
そうね、もっと早く来てればよかった！
これからもちょくちょくお邪魔しますんでヨロシクね！

相変わらず初見のお客さんとそんな会話をする日々。

三年待ち屋か…（苦笑）

さて、新着の隠し酒！

七賢 風凛美山 純米生酒 （山梨）
白州の水で仕込んだ旨い酒だよ～！

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