以前は曜日に関係なく9月15日が敬老の日だった。

今はどうだかわからないけど…
杉並にある大宮八幡宮では9月15日に秋祭りがあってね…
生まれて初めて失恋したのがこの秋祭りで…
ヤケになって初めてタバコの味を覚えたのもこの日。
だから敬老の日ってのは自分にとっちゃ失恋記念日のようなもんで…
まぁ男ってのはくだらん過去をいつまでも覚えてるもんだね。

ところで…
老人っていつから老人なんだろう？

お爺ちゃんになった日からって言うんなら俺は老人だ。
老人と前期高齢者が同義だとしたら俺はまだ老人ではない。

う～ん、なんかビミョーな立場だなぁ…
いずれにせよ頭も眼も身体も実に正直者で…
若くはないってことだけは確かな事実。

そんな昨今、これはマズイなぁ…な懸念が一つ。
それは…友達がいない。

昔は大勢いたんだよ。
ゴルフ行ったり、釣りに行ったり、旅行に行ったり…
もちろん酒飲み友達だって数知れず…

それが今の稼業を始めてから…
休みは週に一日とは言っても事務仕事があるから実質半日。
金曜土曜の世間様が宴に酔う時間はこっちにとっちゃ稼ぎ時。

ゴルフ、釣り、飲みの誘いを断り続けた挙句…
誘っても来ない人間を誘っても無駄だ！となるのは必然で…
すべては自分の不義理から生じた報いだから仕方がない。

友達のように接してくれる常連さんもいるけれど…
そうは言ってもそこはお客さん…
貴重な休日に俺なんかが邪魔しちゃならんと自制する。

そんなこんなで昨日も一人で芝居見物には行ったけど…
朝から晩まで一人と一匹の休日。
特にやることないから夕方から小鉄と三時間も歩いて…
帰ったらテレビで野球観ながら缶ビール三本…
やがて瞼が重くなってベッドで大の字をつくる。
小鉄が寄って来て右腕を枕に添寝する。
あぁ…大の字が犬の字になってる。(笑)

お婆さんと猫のツーショットはほっこり和むけど…
お爺さんと犬ってなんだか切ないなぁ…
そう思ってた時期があったんだけど…
あれは予知夢を写した鏡だったのか…

ヤバいヤバい…このまま老いたらマズイことになる。
何から始めよう？