帰られたお客さんの食器を下げる時に何も残ってないと嬉しく感じる。
逆に料理が残された場合の心境はなかなか複雑で…
口に合わなかったのか?
量が多過ぎたのか?
この商売やってる方なら当然いろいろ考えるだろう。
自分は若い頃に「食べられない」という貴重な経験をした。
経済的な理由じゃないんだけどね…
交通事故で瀕死の重傷を負って顎が粉砕されて…
上顎と下顎がワイヤーで固定されて口を開けることが出来ない。
鼻からチューブを挿して流動食を胃に流し込む日々が数ヶ月続いた。
ようやくワイヤーが外れて口元に運ばれたのは重湯。
そう、あのお粥の上澄みのドロッとした味も素っ気もないやつ。
それがね…一口すすったら涙が出た。
泣けるほど旨いなんてあり得ないって思うでしょ?
それがあるんだよ!
食べられる幸せ…それだけで充分美味しいんだよ!
ホッペが落ちるって本当なんだよ!
あまりの旨さにホッペが痛いんだよ!
流れる涙で薄塩味になったあの重湯の味は絶対に忘れられないなぁ…
もしかしたら…
あの経験があるから今こんな商売をしてるのかもね。
戦後の食糧難の時代を経て高度経済成長に伴って飽食の時代へ…
腹一杯に食べたい物が食べられるのは幸せな事だとは思うけど…
足るを知る事を忘れた強欲な人間が生み出す弊害もある。
まだ食べられるのに廃棄される食品…
いわゆる食品ロスが日本では年間621万㌧にもなるそうだ。
実に勿体無いよねぇ…
これでどれだけの人間や動物の命が救えるんだろう?
で…
立川市のごみ対策課が中心になって取り組んでる施策があってね…
これがなかなか地味な運動なんだけど…さらピカ生活!
役人さんってのはだいたい事務的で無機質で…m(__)m
そんな風に自分が勝手に思い描いてた役人さんとは違って…
立川市ごみ対策課の方の弁は熱かった。
やるなぁ~立川市!(エラそうにスイマセン)
食べられる物を捨てるのは心が痛みますから…
当然、微力ながらウチでも協力させてもらいます!
出来る物と出来ない物がありますが…
ハーフサイズにして!とか…
大盛りにして!とか…
食べきれないから持ち帰りにして!とか…
いろいろ要求して下さい。
一緒に食品ロスをなくしましょう!
まっ、ウチの場合は勝手口の野良さん達が協力してくれますが…(笑)
カウンターの角に小冊子を置いたんで持ってって読んで下さいな。
刺身にするには小さい、椀種にするにはデカい…
そんな中途半端なサイズの天然真鯛を尾頭付きの塩焼きでいかが?
(1人じゃ食べきれないんで2~3人で!)
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