昨日も書いたけど…
早い方がいい、安い方がいい、楽な方がいい…
そんな利便性、効率性、合理性をどこまでも欲しがる人間の性。
この流れに任せて技術革新が進んだらどんな世の中になるんだろう？
ロボット革命とか人工知能とか…
人間が造ったモノが人間に替わってなんでも代行してくれる…
そんな世の中は果して夢の世界なんだろうか？
足るを知ることを忘れた人間の欲がある以上はそこに競争原理が働く。
そうなればこの流れはもう誰にも止められないんだろうけど…
仕事も家事も恋愛も喧嘩も情事も…
人の営みには其々が絡み合った因果があるわけで…
未来の世では…
人はどこで繋がるんだろう？
人肌の温もりをどこで覚えるんだろう？
人の情をどこで感じるんだろう？
人は誰を相手に喧嘩するんだろう？
感情や感性を磨く機会を失ってしまわぬか…
料理が餌になってしまわぬか…
人は人と繋がって…
笑ったり、泣いたり、怒ったりしてこそ人…
感動も感情も無く、表情のない顔ばかりの世の中…
この先ずっと、人は人であり続けられるのだろうか…
なんだか考えるだけでも背筋が寒くなるなぁ…

もうこれ以上便利にならなくていいのに…
もうこれ以上快適にならなくていいのに…
もうこれ以上迅速にならなくていいのに…
そう思ったって俺一人じゃ流れを止めるなんて出来ないもんなぁ…

そんな中で…

「手造りに秀でる技はなし」
代々伝わるこの家訓を守り続ける年間生産600石の小さな蔵が兵庫にある。
新着の隠し酒はこの蔵の春限定酒！
奥播磨 山廃純米 春待ちこがれて

昨日の宵は冷雨そぼ降るホントに春待ちこがれてな気分の帰り道だった。
蔵の地元、播州平野は酒米山田錦の里。
その山田錦を敢えて八割の低精白で醸した山廃仕込み。
ちょい舐めしたけど、骨太なやや辛口って感じ。
これなら燗でもイケいけるね！

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