昭島市のイトーヨーカドー拝島店のすぐ近くにある小さくてかわいいお家。
この色鮮やかな家はもともと米軍ハウスと呼ばれた米国軍人の為の家でした。

横田基地周辺に今も100～200軒が残ると言われ、もともとは昭和26年（1951年）の朝鮮戦争で横田基地の人員が増え、基地内に収容しきれなくなった米兵の家族用住宅として、民間に建設を委託して作られた平屋の洋風小規模賃貸住宅でした。

そして1970年（昭和45年）頃から米兵が基地内に移りはじめると、空いた米軍ハウスに日本人青年が好んで住むようになります。シンガーソングライターの大瀧詠一、デザイナーの五味太郎、イラストレーターの飯野和好など様々な分野のアーティストが住み着き、「福生幻想」と呼ばれるムーブメントが巻き起こったのです。あの村上龍の代表作「限りなく透明に近いブルー」も米軍ハウス周辺が舞台でした。

最盛期には2000軒もあったという米軍ハウスも、今では老朽化のため取り壊されたりして数は少なくなっていますが、このレトロな雰囲気に憧れる人々がリフォームをしてレストランや撮影用のスタジオにしたりしています。

この写真の家も現在では、撮影用のハウススタジオになっていて、テレビCMで使われていました。
私が知る限り、某大手流通企業と某製薬メーカーのCMで使用されていたのを確認しました。
お読みの皆さんはどのテレビCMで使用されていたか分かりますかな？

この写真のハウススタジオの隣には、同じく米軍ハウスをリフォームしたWinds BlowというとてもかっこいいCafe and Barがあります。気になる方はぜひ訪れてみては。