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Cute Movies

ラブファイト

監督 成島出
出演:北野きい、林遣人、大沢たかお

(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
11月15日(土) 新宿バルト9 他にて全国ロードショー
監督 成島出
出演:北野きい、林遣人、大沢たかお

(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
11月15日(土) 新宿バルト9 他にて全国ロードショー
(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
大人が見てもじんとくる! 真剣勝負がぐっとくる! リアルでかっこいい出演陣に大注目。

【ストーリー】
ケンカが強い亜紀(北乃きい)と、おとなしい稔(林遣都)は、幼い頃からいつも一緒のでこぼこコンビ。何かあるとすぐ幼なじみの亜紀に助けられてしまう稔は、自分を変えようと一大決心。ボクシングジムに通い始める。がしかし、それを嗅ぎつけた亜紀もボクシングの面白さに目覚めてしまい、2人揃ってボクシングを始めることに。ジムを経営する元日本チャンピオンの大木(大沢たかお)はそんな2人を温かく見守るが、実は大木のジムは経営難の危機に瀕していた……
(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
若手とベテラン 実力派それぞれの闘いに注目

北乃きいさんは『幸福な食卓』で、林遣都さんは『バッテリー』で、第31回日本アカデミー賞新人賞を同時に受賞。一度見たら忘れられない素晴らしい演技力で、次の作品がいつも気になる実力派です。そんな2人がヒロインとヒーローを演じる、なんて贅沢なキャスティング! 何気ない高校生活の1コマも2人が演じるとみずみずしくて、リアルで、ちょっと切なくて。自分の高校時代はさてどうだったかしら……と振り返る間もないくらいにイキイキとしています。
一方、大人世代を演じるのは、大沢たかおさんに桜井幸子さん。ボクシングの元日本代表・大木を演じる大沢さんは、高校生2人を相手に、言葉数は少ないけれど頼もしい先輩的存在。いつもトレーナー姿で飄々としていながら、真剣で、ときにドキッとするような大人の余裕も見せたりして。これまでのイメージとはちょっと違います。プロデュースも兼ねているだけに、もしかしたら、この『ラブファイト』の大沢たかおさんは、ご本人に一番近いのかもしれませんね。そして桜井幸子さん。落ち着きある大人の優しさで、みんなをあたたかく包み込んでくれる。だけど、どこか憂いのある雰囲気に、思わず知らず目がその姿を追ってしまいます。
(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
本当に、吹き替えなし! 生身のボクシング勝負

この映画の見どころは、なんといってもボクシング。撮影前から5ヶ月間に及ぶトレーニングに励んだ主役2人のファイティングポーズは、文句なしにカッコイイ。成島出監督が「人が見えるボクシング」を目指しただけあって、それぞれにスタイルが違います。日本代表までのぼりつめた大木(大沢たかおさん)のボクシングは、余計な体力を使わず効率的に勝負を決めるボクシング。もともとケンカが強く物怖じしない亜紀(北乃きいさん)のボクシングは常に闘志がみなぎります。そして、ケンカが強い亜紀に鍛えられて、避けることだけは上手い稔(林遣都さん)のボクシングは、しっかりと相手を観察。ただ殴り合うだけじゃなくて、リングの上にはその人の人生すべてが表われるからボクシングは面白い。そう気付かされる一本です。
(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
(c) 2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ
正直、最初は見ていてちょっと気恥ずかしかったんです。かわいらしい北乃きいちゃんと林遣都くん。甘く切ない高校生活。普段の生活とあまりにかけ離れている世界だから。だけど気が付いたら、一生懸命に応援していました。ボクシング勝負の行方は? 幼なじみから一歩踏み出したリング外の2人の関係はどうなるの?
向き合って、傷ついて、お互いの大事さを知る。エンディングに流れるファンキーモンキーベイビーズの主題歌「希望の唄」を聴きながら、心から思います、「真剣勝負って、いいな」

…text by こうだ真紀