監督ジェーン・カンピオン、製作総指揮がニコール・キッドマン、そして主演がメグ・ライアンというこの作品、気にならないわけがない。

私自身、この監督の「ピアノレッスン」が好きだったので、今度はどんな作品なのかも楽しみだった。
彼女の作品は映像がとっても綺麗。「ピアノレッスン」では荒波の砂浜に１台のピアノをぽつんと置いてそこで黒のドレスを着た女性が演奏する。あの映像がすごい幻想的だった。
今回は初っぱなに出てきたアパートの中庭のようなところで粉雪のように花びらがヒラヒラと舞う。その後展開される汚らしいニューヨークの裏町とは全く違う風景。

今度のメグ・ライアンは凄い！最初の部分では今までのキュートなメグの印象が私の中にあったのに、見てるうちに段々物語にのめり込み最後には彼女が全く別の女優に思えるほど、イメージが変わっていた。彼女の気合いのようなものが画面を通して出てきていたと思う。　

幼少時代の傷を心に持ちながら生きている姉妹、そして同様に過去の心の傷から立ち直れない犯人、フラニー（メグ・ライアン）を守ろうとする刑事マロイ。しかしこの刑事はいったい・・・！？


それにしても、やっぱ女は強かった！
「ピアノレッスン」もすごい芯の強い、負けない女が主人公なんだけど、フラニーも負けなかった！最後のシーンは絶対に見逃せません。

見終わってから思わず「勝った！」って勝利のガッツポーズをしたくなってしまった。

メグ・ライアン・・・
ここまでやってのけて、今度の作品でどんな役を演じるのか、これまた楽しみ！

text by...  七福神

2004/04/02