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たちかわ散歩

PLAY! MUSEUM 誕生65周年記念 ミッフィー展 ちいさなぬくもり・66のおはなし

「ミッフィー」誕生から65周年を記念した展覧会

常に注目を浴びているPLAY! MUSEUM

「酒井駒子展」は緊急事態宣言下の休業等で秋に再開催が決まり、この夏はみんなが大好きなあのうさぎの絵本の主人公「ミッフィー」が立川にやってきました!

ミッフィーは2020年に誕生65周年を迎えました。それを記念した展覧会「ミッフィー展」に副題「ちいさなぬくもり 66のおはなし」が付いてPLAY! MUSEUMオリジナルのお楽しみも加わった展覧会となります。

※今回の展示会は今までと異なり一部を除き写真撮影不可となっていますが、特別に許可をいただいて撮影しています。

ミッフィー展 展示の様子

ミッフィーを解体?!色で感じるミッフィー

 

うさぎのミッフィーと言えば誰もが知っているキャラクターですよね。

色彩表現を得意とするクリエイティブ・ユニットの【SPREAD】がミッフィーを解体して知らないものにしてみよう、そんな想いでブルーナ・カラー6色で表現した作品が入り口に彩りを与えています。

そしてこのアート、天井もよく見てみて。

天井に巡るロープ、これはディック・ブルーナの描くミッフィーの輪郭、黒いラインを表現しているそうです。

展覧会各所に張り巡られたロープはミッフィーを表現するのになくてはならないラインなのです。

 

ブルーナ・カラーで表現されたミッフィー

天井には黒いライン

6つの絵本の原画展示

 

今回の展覧会は6冊の絵本の原画を中心に展示されています。

その中で最初に登場するのが『ゆきのひの うさこちゃん』です。

こちらの原画は今まで1枚しか日本に来たことがなかったそうですが、今回の展覧会で複数原画の来日が実現したそうです。

『うさこちゃん ひこうきにのる』は色を付ける前のイラストが並んでいます。

凹凸のある画用紙に黒い線で描かれているのですが、よく見ると点々と細かい点で線が描かれているのが分かります。マジックで描いたのかな?でも滲んでないな?そんなことを思っていると、このあとディック・ブルーナの繊細な手法を目の当たりにしました。

『うさこちゃん ひこうきにのる』

よく目を凝らして見て欲しい色付き原画の数々

筆で描く線、色紙を重ねる色付け

 

展覧会を奥へ進むとディック・ブルーナがイラストを描く姿を映像で見ることが出来ます。

そこで驚いたのが、あの黒い線は筆で描いていたということ。

普通に筆を動かせば、滲んでしまったり太さが異なってしまったりするところ、ミッフィーの輪郭は一定の太さの線で滲むことなく描かれていました。ここに彼の繊細で丁寧な仕事を垣間見ることが出来ました。

下絵の工程もとても特徴的で、みるみるとディック・ブルーナのイラストの世界へ引き込まれていきました。

そしてもう一つ驚いたのが色付けの手法。1980年ごろから、イラストに色を塗るだけではなく、色画用紙を組み合わせて配色を決めていくという珍しいやり方で行っているのです。

原画一つひとつをよく目を凝らして見てみてください。あまりに細かな工程に思わず声が出てしまうかも。

 

筆で描く輪郭

色画用紙を重ねる色付け

下絵の工程も面白い

ディック・ブルーナの素敵な笑顔

子どもも楽しめる仕掛けがたくさん

 

会場内、大人の目線の高さでは気づけない仕掛けも用意されています。

子どもだから発見できる箱の数々。扉には開けたら何が出てくるんだろう?と親子で関連性を考えられるようなイラストや文字が描かれていて、親子で楽しめるPLAY! MUSEUMならではの仕掛けです。

そして、今回は一部を除き写真撮影不可の展覧会となっていますが、その中でみんなが楽しめるフォトスポットが用意されています。

ミッフィーのような耳を付けて写真を撮りたい、そんな気持ちを実現するコーナー【kakurenbo(かくれんぼ)/イナドメ ハルヨ】です。様々な素材で作られた耳を実際に被って写真が撮れます。もちろん私も被ってみました^x^

中には何が?

実際に会場で開けてみて☆

耳をかぶってミッフィーになってみよう!

ミッフィーになってみた

うさぎとミッフィーのコラボレーション

 

展示の後半には実際のうさぎの写真と共に、今回のメインビジュアルにも登場している『うさこちゃん おばけになる』の原画が並びます。

 

こちらの写真は、人々の表情をみずみずしくとらえる写真家の川島小鳥さんがうさぎに挑んだもの。

神奈川にある飼育場にうさぎを解き放ち撮影したそう。うさぎたちの自然な姿をとらえた写真が並べられています。

この写真を見ていると、ミッフィーの表情は実際のうさぎを良くとらえたものと感じることが出来ました。

躍動感あるウサギの写真

[みふぃみふぃ]:川島小鳥

『うさこちゃん おばけになる』印刷原稿2001年

 

『うさこちゃん おばけになる』印刷原稿2001年

実はブランコ?!ゆらゆらと絵本を見てみよう

 

冒頭に書いた黒いロープは展示の中まで張り巡らされています。

今回も絵本を手に取れる場所が用意されており、ミッフィーの様々な絵本を実際に開くことが出来るのですが、そこには大きく垂れ下がった黒いロープ。

何とこちらブランコだそうです!耐荷重100kgということで大人もゆらゆらできちゃいます。

このロープは命綱と紙で出来ていて、紙を入れることで、ディック・ブルーナの描くミッフィーの輪郭を再現しているそうです。ぜひ、ブランコロープを見つけたらゆらゆらしてみてくださいね♪

 

そして絵本の近くには「smile」と称したちょっとした展示が用意されています。いつもは口が「x」のミッフィーに上手にお布団をかけてあげると・・・にっこりとほほえむミッフィーに。なんだかほっこりとしますよ。

絵本の置かれたマットに垂れ下がるブランコロープ

[smile]:祖父江慎

今回のお土産は「ポストカード」

 

PLAY! MUSEUMは来場者への「おみやげ」も楽しみのひとつ。*有料利用者のみ
ミッフィーの可愛いポストカードがランダムで貰えます。

SHOPでも購入可能で、ポストカードを飾る木製フレームも販売されています。

左:書籍『ちいさなぬくもり・66のおはなし』

右:お土産のポストカードのひとつ

木製のポストカードスタンド

裏にはミッフィー展の刻印がされています

今回の展覧会は今までとは少し異なるシンプルな中にもディック・ブルーナのミッフィーの世界を感じるものでした。ミッフィーの原画を見ているとイラストに込められたディック・ブルーナの丁寧な手仕事に吸い込まれる感覚がありました。可愛いだけじゃない、世界で愛されているミッフィーの裏側も覗くことが出来た気持ちです。展覧会ならではの不採用カットの展示もあり、もったいなさすら感じる作品の数々、是非自身の目で、一つひとつの作品を近くで見て欲しいです。

ワクワクしちゃう!オリジナルグッズとカフェメニュー

 

展覧会後はPLAY! SHOPCAFEへ。

ミッフィーならではのぬくもりを意識したオリジナル商品が並びます。

会場内の[kakurenbo]のゾーンの背景として使われていたテキスタイルのバッグなどが受注生産で販売されています。その他にもマスクケースなどこのご時世にピッタリのアイテムが販売されています。

 

CAFEでは同時開催中のぐりとぐらのフードメニューに加えてミッフィーのメニューも充実しています。

可愛いミッフィーのクッキーが乗ったデザート付きのベーグルサンドや、フルーツがふんだんに使われたおばけミッフィーのタルトなど、食べるのがもったいない可愛いメニューが揃っています。

※ミッフィー展開催中の2021年9月12日(日)までのあいだ、PLAY! SHOPとPLAY! CAFEはMUSEUMのチケットをお持ちの方のみ利用可能となっています。

 

Ateliet Inadomeコラボレーショングッズ(受注生産)

ミッフィーのベーグルサンド

1,800円

おばけミッフィーのケーキ

1,580円

おやすみミッフィーラテ

660円

PLAY! PARKでも関連ワークショップが楽しめる

 

展覧会に合わせてPLAY! PARKにもミッフィーのお話に触れられる遊び場や、ワークショップが登場しています。

中でもワークショップ「ミッフィーをそうぞうしてみよう」は毎日開催。

オープン時はいつでも遊ぶことができます。

ミッフィー展入口に設置される、SPREAD によるブルーナ・カラーや線を使った大きなインスタレーション。PLAY! PARK では、そのインスタレーションからインスピレーションを得て、実際に自分たちで組み立ててみる遊びを展開します。 絵本を読んで、色や物語の記憶から、お気に入りのミッフィーをつくるワークショップとなっています。

 

もう一つのワークショップは「お花、だれにおくろう?」

当日定員を超える場合、参加は抽選、事前予約は不要の日替わりワークショップとなります。

ミッフィーの作者ブルーナさんのお話にさりげなく登場する小さなお花。だれにおくりましょうか?おくりたいひとのイメージとブルーナ・カラー(あか あお きいろ みどり グレー 茶)にこめられたメッセージを想像しながらちいさなお花のプレゼントを作るワークショップです。

7月31日(土)と8月1日(日)にはエキュート立川にて出張ワークショップが行われます(申込み不要)。

 

展覧会を見終わってからも、余韻を感じながらお子さんと出かけてみてはいかがでしょうか。

お花、だれにおくろう?

ミッフィーをそうぞうしてみよう

Illustration Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2021 www.miffy.com

PLAY!施設情報

PLAY!

〒190-0014
東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3

Tel:MUSEUM 042-518-9625
    PARK 042-518-9627

 

現在新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、ミッフィー展開催中の7月10日(土)~9月12日(日)までのあいだ、各施設の利用方法が異なっておりますのでご注意ください。

今後も変更になる場合がありますので、ご不明点は直接施設へお問い合わせください。

MUSEUM

10:00~18:00(入場は17:30まで) ※日時指定制を導入。

PARK

10:00~18:00(入場は17:00まで)

※7月26日(月)~8月25日(水)は夏休み特定期間につき曜日を問わず休日料金

SHOP

10:00~18:30 ※MUSEUM利用者のみ入場可

CAFE

10:00~19:00(L.O 18:30) ※MUSEUM利用者のみ入場可

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。