たちかわ散歩
子どもから大人まで楽しめる展覧会と遊び場
立川市内注目の新街区GREEN SPRINGS内に子どもから大人まで楽しめる場所があります。
その名もPLAY!
この施設には、アートが楽しめるPLAY! MUSEUMと思い切り子どもたちが遊べるPLAY! PARK、そして食事が楽しめるPLAY! CAFE、グッズ購入ができるPLAY! SHOPがあります。
先日編集部のニュースでも少しご紹介しましたが、PLAY!施設内を巡らせていただき、大人も興味津々の様々な裏話?!を伺ってきました。
現在は「tupera tuperaのかおてん.」と「エリック・カール 遊ぶための本」を開催中のPLAY! MUSEUM。
こちらの施設では常に2本立てで展覧会を開催していきます。
入場料1500円(一般)で2つの展覧会が楽しめるのはオトク!
そして、なんと毎回お土産付き!
今回のお土産は「かお」に因んで「かおルーペ」と「かおシール」。
入場券購入時に渡されます。
かおルーペはかお部分をくり抜くとルーペになり、このルーペを使って色々な顔を探しながら展覧会を巡れます。
くり抜いたかおは「がんめんこ」という名のメンコとして遊べます。
このかおルーペは、地域とのつながりを大切にしたいというMUSEUMの想いから、立川市にあり、”空気の器”などで世界的に有名な「福永紙工」とtupera tupera、会場とグラフィックのデザインを手掛けたminnaが共に制作したもの。福永紙工は型抜きが得意ということから、今回はかおを型抜くとルーペとメンコになる「かおルーペ」の制作をお願いしたそうです。今後も立川や多摩地域にゆかりのあるお土産が誕生するかも??
展覧会は2本立て
今回のお土産。「かおルーペ」と「かおシール」
「tupera tuperaのかおてん.」が開催されている大きな展示室は、「絵と言葉」を大きなテーマとしているそうで、今後は絵本に留まることなく、マンガやアニメなどの企画展も検討されているそうです。
そんなこちらの展示室は普通の展覧会のようにただ絵が並んでいるのではありません。
立川市内にある円形の園舎で有名な幼稚園、「ふじようちえん」の建築などを手掛けた手塚建築研究所の手塚夫妻が細部にまでこだわって作り上げた展示室です。
渦巻き状になった部屋は、進むごとに次々と作品が現れる仕組み。それはまるで、絵本の世界にどんどん入り込むような、そんな気持ちにさせてくれます。
PLAY!館内各所に置かれている発砲スチロール製のイスも手塚建築研究所が作ったそうです。
ソファのような柔らかさはないけれど、ゆったりと足を伸ばして腰掛けられてリラックスできます。
渦巻き状になった展示室に飾られた
今回の展覧会のための新作「かお10」
発泡スチロール製のイス
向きを変えてテーブルにも
「tupera tuperaのかおてん.」は「かおノート」でおなじみのユニット、tupera tuperaの展覧会。
こちらを見ていて感じたのは、きっと作家さんも楽しんで展示を完成させているということ。
やはりそのようで、tupera tuperaの2人は
みんなも色々な「かお」を作ったらイイじゃん!
そんな想いで展示を一つひとつ工夫し、楽しみながら作り上げていったそうです。
身の回りにあるもので「かお」を作って
写真家とコラボレーションした作品
いろんなかおになれちゃう♪
自分でも「かお」を作ってみよう!
絵本原画の配置にもこだわっており、大きなニンジンが表紙でおなじみの仕掛け絵本、「やさいさん」の原画は、原画を上下に置くことで、野菜や果物が実り、落ちる様子や土から野菜が抜ける様子が表現されています。
また、写真絵本「モノモノノケ」のエリアでは本の世界が現実に?!と思わせる、思わずモノを大切にしたくなる仕掛けがありました。
「くだものさん」の原画。
果物が実って地面に落ちる様子を原画の配置で表現
中を覗くとかおの付いたモノたちが・・・
バラバラだった顔パーツが見る角度によって一つの大きな顔になる「かおカオス」
そのほか、武蔵野美術大学とのコラボレーションで「かおカオス」という存在感あるオブジェや、置かれたパーツを使って自分だけの顔を作れて、自分も顔の一部にもなれてしまう「床田愉男(ゆかだゆかお)」という作品などもありました。
子どもたちはもちろん、大人もすっかり夢中になってしまう展示構成。
一つひとつの展示のネーミングに至るまで、作家さんが楽しみながら作り上げていることが伝わりました。
常設展として約1年に渡り展示が行われているのは「はらぺこあおむし」でおなじみのエリック・カールの展覧会、「エリック・カール 遊ぶための本」です。
展示室の入り口では、はらぺこあおむしがお出迎え。
立川で世界的に有名な絵本作家の原画が見られるなんて!
この展覧会を知った時は、そんな興奮を覚えました。
PLAY! MUSEUMはアメリカにあるエリック・カール絵本美術館と提携しているそうで、それにより原画やその他の展示物を借り、展示を行うことができています。
次回企画展のアーノルド・ローベルの原画もこちらの美術館から借りることで実現する、日本初の展覧会となります。
今後も様々な原画をこちらで、見ることが出来そうですね!
エリック・カールの色鮮やかな作品のイメージが表現されている展示室
会場に入ると現れる大きな穴や色鮮やかな壁。
はらぺこあおむしが食べた穴をイメージした穴や、エリック・カールの描く絵本の見返し(絵本の表紙の裏面)に描かれた柄を引き伸ばして白い壁のアクセントに。
会場全体を鮮やかに彩ります。
エリック・カールの絵本の世界観が作り上げられていました。
「1,2,3 どうぶつえんへ」の見返しを引き延ばした壁
「はらぺこあおむし」をイメージした穴
企画展同様、原画の展示方法は工夫を凝らしています。
エリック・カールといえば仕掛け絵本。
原画も絵本別ではなく、仕掛け別に展示されています。
「はらぺこあおむし」では、エリック・カールが子どもたちを喜ばせるために描いた、絵本にはないあおむしのコラージュ絵画が展示されています。
仕掛け別の原画展示
「1,2,3 どうぶつえんへ」は”かぞえる”
「エリックカール 遊ぶための本」のあとは誰でも知っている超有名日本人絵本作家さんの展覧会だそうです。
(まだ誰なのかはヒミツ!)
「tupera tuperaのかおてん.」のあとも色々な展覧会が控えています。
「アーノルド・ローベル展」2021年1月9日(土)-3月28日(日)
「誕生65周年記念 ミッフィー展」2021年夏
これからも立川発の展覧会がたくさん誕生しそうで、目が離せませんね。
常設展「エリック・カール 遊ぶための本」
2020年6月10日(水)-2021年3月28日(日)
企画展「tupera tuperaのかおてん.」
2020年6月10日(水)-12月29日(火)
MUSEUM 10:00-18:00(入場は17:30まで)
Tel. 042-518-9625
一通りの展示を見たら、お買い物や休憩に。
展示室の最後には絵本が置かれた休憩スペースがあります。
本棚まで「かお」!!でインパクト大。
せっかく来たからにはグッズも購入したいですよね。
ショップにはMUSEUMオリジナルグッズも多く並びます。
オリジナルグッズの他にもポストカードやクリアファイルなど大人も嬉しいアイテムからベビー食器やおもちゃなど子ども向けアイテムまで、お店だけでもワクワクしてしまう品揃えです。
休憩スペースに置かれていた、子どものおしりがスポッとハマりそうな可愛い木製のイスなど家具の販売もありました。
もちろんショップのみの利用も可能ですので、気になる方は覗いてみてはいかがでしょうか。
絵本スペースにも
「かお」出現!
「かお」のイスはSHOPで購入可能
tupera tuperaのかおてん.
オリジナルグッズ
エリック・カール展
オリジナルグッズ
そしてPLAY!にはランチやティータイムを楽しめるPLAY! CAFEも併設しています。
展覧会にちなんだお料理やデザートを楽しむことができます。
こちらのお料理で主に使用しているお野菜は立川産。
有機栽培にこだわった、立川市西砂町にある「鈴木農園」のカラフル野菜も使われています。
目にも楽しい料理やデザートの他にも、毎朝農園から直送される季節の野菜を使ったパスタなどの定番料理もあります。
はらぺこあおむしのサンドイッチ
画像提供:PLAY!
はらぺこあおむしのガトーショコラ
画像提供:PLAY!
鈴木農園の無農薬野菜
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。