この本を、別子図書館で見つけました。父を亡くして10年以上が経ちますが、「娘に贈る言葉」という書名に魅かれたのでした。
私は株式投資には全く無縁で知識もありません。恥ずかしながら、ジム・ロジャーズ氏がどんな人なのか本を開けるまで知りませんでした。ご存知な方も多いと推察しますが、彼は大変有名な大投資家で、37歳の若さで引退。さらにBMWのバイクと特注のベンツで二度世界一周を体験。そして、60歳を超えて父親となり、愛する娘に人生と投資で成功するために、彼の人生哲学を述べたのがこの本です。
投資をするために、世界中を旅した体験から得た12項目の簡潔なメッセージの中から、私の好きな7つの言葉を挙げると、
「他者に流されてはいけない」
「大好きなこと情熱のすべてを注ぎなさい」
「哲学を、つまり『考える』ことを学びなさい」
「中国の時代 中国語を身につけてほしい」
「汝自らを知ること」
「変化をとらえ、そして受け入れなさい」
「未来を見つめなさい」 です。
人生はお金儲けだけが大切でないことは自明の理です。そして、ロジャーズ氏の娘さんに贈るこれらの言葉は、不確実な「今」の時代を、さらにAIの発達により「予想不能な」「未来」を生き抜いていかなくてはならない若者たちに向けて、「しっかり生きよ。世界を学べ」と訴えかけているような気がしてなりません。私も、その若者の一人として、(気持ちは常に20代です)彼の言葉をしっかり受け止めて生活していこうと決意しています。
最後に、この本をめくりながら思わす笑みがこぼれたことは、ロジャーズ氏と娘さんとのツーショット写真です。彼の幸せ一杯の笑顔が本当にGoodです。
この本を読んだ方が投資に興味を持つかどうかはわかりませんが、自分の人生で何か賭けてみよう(もう一度やってみよう)とやる気が出てくることは間違いないと思います。
(新居浜市・50代女性)