立川駅の南側、立川南通り沿い(駅から徒歩7分、速い人は5分!)にあるOUMIスポーツカイロプラクティック(OSC)のカイロプラクター、近江です。
5月の4周年から6月、7月となかなか忙しい日々を過ごさせていただきました。ありがとうございます!
ウチの子どもたちが体調くずしたり、保育園が休園になったりなかなか予定通りいかない日々も併せて続いていましたが、ようやく落ち着きそうなのでコラムを再開していきたいと思います。
暇つぶしに是非読んでみてくださいね。
OSCコラム第15回は第3回のコラムを振り返るかたちで、カイロプラクティックなどを受ける時に経験する関節ボキボキについてその意味をお話ししていきたいと思います。
最近SNSやショート動画、ASMR系の動画などでボキボキする施術の動画を公開している人が多くみられます。
「なんだか気持ちよさそうなので、ボキボキされてみたい・してほしい」といった声を聞くこともあり、個人的には
良くない流れだなと思っています。カイロプラクティックをちゃんと勉強してきた身としては、関節から音が鳴るということにそれほど意味はなく、そこを目的にしてしまうと身体にとって有益ではなくなってしまうことがわかっているからです。
以下の内容も是非参考にしていただき、興味本位で安易に音を鳴らしてもらうことを目的としてカイロプラクティックなどを受けないようにしてもらいたいなと思います。
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★関節からボキっと聞こえる音の正体は?
最近の研究では関節を動かした(動かされた)際に関節内の圧力が変わって気泡が発生した時の音とされています。
*2015年の研究なので、この説がこれから違うものに変わっていく可能性はあります。
”関節を動かす⇒関節内の圧力が変わる⇒気泡が発生する際に音が鳴る”(*この現象を専門用語でトリボヌクリエーションと言います!)という仕組みです。
”関節を動かしたら鳴った”という流れです。
”鳴らすために関節を動かした”ということではないのでここは理解する上で気を付けなければならないところです。
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★施術の際に音が鳴ったほうがいいのか?
カイロプラクティックで行う関節を動かす施術(関節に刺激を入れる施術)をアジャストメントと呼び、その際に関節から音が聞こえることは多いです。
ただ、音が鳴らないとダメということでは全くありません。”関節を動かしたら鳴った”というように、鳴るのはあくまで動かした後の結果であり、
鳴らすこと自体が目的になることはありません。
同様に鳴ったら成功、大きく鳴るほど良い施術ということでもありません!
施術を行う人がちゃんと関節の動きを感じ取れているか、施術前後で変化がみてとれるかが大切です。なので鳴ったかどうかは全く気にしないというのが正直なところです。
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★でも、鳴った方が効いてる感じがするけど…
ここはなかなか難しいところです。
たしかに、ボキッとされる方が心理的な面から気持ちよく感じ、施術が成功しているような気がするということは指摘されています。”鳴る=骨の位置が正しい場所に戻った”というような誤解をされている方も多い気がします。
「ボキっとされるのが気持ちいいのでそれで十分です。」と言われてしまえばそれまでだと思います。
ただ、あくまで
カイロプラクティックの目的は”動かす必要のある関節を動かす”ことなので、「関節を動かす」という”過程”であり”目的”は無視することができません。
なので、鳴らしてもらうことを目的にカイロプラクティックに行くのは、そもそもカイロプラクターが提供しているものと異なってきてしまうので期待はずれのものになってしまうと思います。
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★【重要】健康な関節でも音は鳴る
ボキッと鳴るのは異常のある動きの悪い関節だけだと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
実は
健康な関節でも音は鳴ります。つまり、動かす必要のない関節でも力を無理やり加えて関節を動かせば音は鳴ります。
鳴るという結果を優先してしまい、”過程”であり”目的”である関節を動かすことが雑になるとケガや余計に身体を傷めてしまう原因にもなります。(*無理やり首をひねるなど)
さらに言うと、ただ単に関節の音を鳴らすという行為は実はそんなに難しい手技ではありません。
じゃあなぜカイロプラクターはその手技の取得に膨大な時間と労力をかける(*アメリカの場合)かというと、アジャストメントは、「なぜその関節を動かす必要があって、今このタイミングでその関節を動かす意味があって、どんな反応が期待できるのか、それに伴うリスクがどのくらいあるのか」ということを前提に行わないと意味がないからです。
カイロプラクターは身体全体を評価した上で、その過程で見つけた多くの複合的な要素を総合的に考えて、本当に施術が必要な場所なのかどうかを見極めて一回のアジャストメントを行っています。
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★最後に
パフォーマンス的に健康で適切に動いている関節を、必要はないけど無理やり動かして鳴らすことはできます。ですが、
”鳴らす・鳴らされる”ことをカイロプラクティックでは目的としていません。
SNSなどで見かけるようになってから、気軽にそういった施術を受けてみようという方が増えたように感じます。ですが、目的を履き違えないよう、ご自身の身体に責任をもって受ける人は受けてくださいね。
といったようなことを最近よく思います。
では。
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OUMIスポーツカイロプラクティックでは身体ケアを目的として、背骨・骨盤の動きのバランスを整えることを大切にしながら「カイロプラクティックとエクササイズ」「施術と運動」を提供しています。
初回の評価を基に、あなたの目的にあった頻度と期間をケアプラン(施術計画書)という形でお渡ししています。
セルフケアだけでは届かない背骨のケアに関する専門的な部分をカバーさせていただきます。
OSC 近江
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【参考文献】
◎Kawchuk GN, Fryer J, Jaremko JL, Zeng H, Rowe L and Thompson R. Real time visualization of joint cavitation. PLoS One. 2015 Apr;10(4 ).
◎Protopapas MG and Cymet TC. Joint cracking and popping: understanding noises that accompany articular release. J Am Osteopath Assoc. 2002 May;102(5):283-7.
◎Bakkar et al. Does an audible release improve the outcome of a chiropractic adjustment? J Can Chiropr Assoc. 2004 Sep; 48(3): 237-239.
◎Bergamino M, Vongher A, Mourad F, et al. Patient Concerns and Beliefs Related to Audible Popping Sound and the Effectiveness of Manipulation: Findings From an Online Survey. J Manipulative Physiol Ther. 2022;45(2):144-152.