師走に入ったら散髪に行く暇もないだろうと思い床屋に行って来た。

男も美容院で髪を切るような御時世だけど…
どうもあの外から丸見えなガラス張りがダメでね…
仰向けで洗髪してもらうのもダメで…
顔を剃ってもらえないのもダメで…
そもそもヘアスタイルなんか気にしないタチで…
ヘアスタイル気にするほどの髪もないわけで…
だから自分は相変わらずの床屋通い。

馴染みの床屋は団地のアーケードの中。
BGMはいつも昭和のムード歌謡。
洗髪台の上にはブラバスとかMG５とか懐かしい整髪料が鎮座してる。
常連客はほとんど高齢者で自分なんかは若造の部類。
床屋なのに…
おじさんと見習いのお兄ちゃんの後頭部には寝グセが立ってる。
そう…
まるで志村けんのコントに出てきそうな床屋。

だけど、おじさんの腕はいいし丁寧だ。
政治、経済、歴史、地理、文学、スポーツ、ギャンブル、風俗、犬猫、地域…
おじさんの話題の守備範囲は驚くほど広い。
マッサージも、まるでどこが痛いのかがわかってるように念入りにやってくれる。
時間はそれなりに費やすけど、一人一人の客に手を抜くことは絶対にない。

ただそれだけなんだけど…

なんだろう…
たぶん自分にとっては居心地がいいんだろうね。

居酒屋にもそういう要素ってあるんじゃないかなぁ…

さて…

今日は有難いことに「貸切り」となっております。
明日以降、またの御来店をお待ちしております。