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教授のおかしな妄想殺人

生きる意味を見失った哲学教授が繰り広げる、驚きのダークコメディ!

6/11(土) 丸の内ピカデリー&新宿ピカデリーほか全国公開!<br>Photo by Sabrina Lantos(c)2015 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
6/11(土) 丸の内ピカデリー&新宿ピカデリーほか全国公開!
Photo by Sabrina Lantos(c)2015 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
教授のおかしな妄想殺人

監督&脚本:ウディ・アレン
製作:レッティ・アロンソン スティーヴン・テネンバウム エドワード・ウォルソン
撮影監督:ダリウス・コンジ
美術:サント・ロカスト
編集:アリサ・レプセルター
衣装:スージー・ベンジンガー
キャスト:ホアキン・フェニックス エマ・ストーン パーカー・ポージー ジェイミー・ブラックリー

ストーリー

並外れた変人と評判の哲学科教授エイブ(ホアキン・フェニックス)が、アメリカ東部の大学に赴任してくる。若い頃は政治活動やボランティアに熱中し、世界中を飛び回ったエイブだが、今では学問にも恋愛にも身が入らず、慢性的に孤独な無気力人間になっていた。そんなある日、たまたま立ち寄ったダイナーで迷惑な悪徳判事の噂を耳にした瞬間、エイブの脳裏に突拍子もない考えがひらめく。それは誰にも疑われることなく、自らの手で判事を殺害するという完全犯罪への挑戦。すると、あら不思議、奇妙な“生きる意味” を発見したエイブはたちまち身も心も絶好調となり、ひたすら憂鬱だった暗黒の日常が鮮やかに色めき出す。一方、エイブに好意を抱く教え子ジル(エマ・ストーン)は、まさか彼の頭の中におかしな妄想殺人が渦巻いているとはつゆ知らず、ますます恋心を燃え上がらせていくのだが……

記者のみどころ

様々な人生経験と通して「人生は無意味だ」という結論に至ってしまった哲学教授エイブ。そんな彼が突然生きる目的をみつけ、周りの人間にも影響を与えていく。

序盤から著名な哲学者の名言が登場し、生きる意味を見失った教授の人間性に魅力を与える。決してポジティブな言葉だけではない台詞の数々はむしろ説得力があり、ともするとエイブの気持ちが理解できてしまうような危険な雰囲気を醸し出している。

実に16回のアカデミー賞脚本賞ノミネートを誇る天才、ウディ・アレン監督の最新作となる本作品。ホアキン・フェニックスをはじめとする豪華なキャスト陣に囲まれ、哲学的なテーマを根幹に持ちつつも、しかし重くはなりすぎない絶妙のバランスでストーリーが進んでいく。教授の“ある企て”の先にある結末は、そうしたこの作品の魅力を凝縮したかのような終わり方だ。

昨年のカンヌ国際映画祭でも上映された本作品。アカデミー賞監督ウディ・アレンの最新作は、人生の持つ不安定さや不条理を描いたダークコメディであった。

Text by EISUKE

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