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Cute Movies

クレイジー・イングリッシュ

監督:張元

「クレイジー・イングリッシュ」は張元(チャン・ユアン)監督の
ドキュメンタリー映画。
独自の英語勉強法「瘋狂英語」をひっさげて中国全土を公演行脚する
李陽(リー・ヤン)氏と、そのパフォーマンスぶりにとりつかれたように、
何億という中国人が英語を学ぶさまを追っている。

題名どおりクレイジー。
講演を聞きに来ている中国人の皆さんの熱狂ぶりもクレイジー。
英語の発音記号のような動きを、全身を使ってゼスチャーしながら、
大声で話す英語習得方法は、キョーレツなパフォーマンスである。

大学で、ディスコで、紫禁城で、はたまた万里の長城で、
「大きな声で・素早く・ハッキリと英語を繰り返す」メソッドは、
「これだけなりふりかまわず しゃべりまくれるようになれば、
英語だろうがタガログ語だろうが、どこの国に行こうが、
現地に行っても気合でガンガンイケる」ようになるための
メソッドのように思えるのだ。

しかも李氏の掲げるスローガンは
「英語を覚えて、世界で金儲けをしよう!」
である。なんと分かりやすいスローガン。
私はこういうの大好きだ。

10代の頃の李氏はとても内気で、
鼻炎の治療で充てていた電気治療機が漏電しているのに、
お医者さんに「漏電しています、助けてください」と言う事が出来ず、
顔にやけどしてしまったほどの内気ぶりだった、と語る。

そんな李氏は大学生の時、
「8年も英語を学んでいるのに何故話せないのだろう」と思い、
大声で英語の文章をシャウトしてみたところ、具合がよかったらしい。
あまりによかったので、クラスメイトを集めてレクチャーしてみたら、
なおよかったので現在に至る、といったところである。

観ていて、これなら私も英語が話せるようになるかも、と思ったのだが、
反面「英語を覚えて、金儲けして世界進出!」で、
老若男女クレイジー・イングリッシュの図は、おそるべし中国人! である。

「3億の中国人が英語をしゃべれるまでサポートしたい」と言う李氏。
本当に3億の中国人が英語を体得し、各分野で世界進出したら、
スゴイことになりそうだ。
日本人みたいにブームで終わらなさそうなところがコワい。

この映画は昨年初夏に、JR東中野駅前にある「BOX東中野」で公開された。
この頃発行されたプログラムによれば、李陽が精力的に行脚した都市は
100を越え、およそ2000万人の中国人が講義を受けたと見られている。

2年先までスケジュールびっしりだそうだから、今も中国のどこかで、
何千という中国人が李氏指導のもと、「BAD,BAD,BAD」と
素早く・大きく・ハッキリと英語をシャウトし、国際的な口角筋を鍛えているのだろう。

ビデオ見つけたら、きっと観てね。
英語に興味なくても、
あのパワフルな李陽氏と中国の人々を見ていると、
元気出てくると思うよ。私はオススメします。

text by...  ris

2001/04/15

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