どーってこたぁねーよ！
たいしたこたぁねーよ！

もうこの世の人じゃないけど、医者だった叔父がよく使ってた言葉。

自分が交通事故で瀕死の重傷を負った時も…
オロオロするばかりの母に「なーに、どーってこたぁねーよ！」って…

当時入院してたのは二人部屋で…
カーテン一枚隔てた隣はお爺さんで…
時々看護婦さんがバタバタと慌ただしくなって…
やがて病室の入口に面会謝絶の札が出されて…
数日したらカーテン隔てた隣に別のお爺さんが引っ越して来て…

あぁ次は俺なのかな…
なんて底知れぬ不安を覚えていた。

そんな時に…
どーってこたぁねーよ！の叔父の言葉にいつも救われた。

ぶっきらぼうで投げやりな言葉のようで…
実は自分だけじゃなくて周囲にも安心感を与える言葉なんだなぁ…と。

それ以来…
仕事でも、プライベートでも…
窮地に立たされた時には「なーに、どーってこたぁねーよ！」って呟いてる。

今、世の中は大きな不安に包まれている。
企業も商店も個人も…
先が見通せない不安と実質的な経済停滞が続いて疲弊してる。

これが経営の三要素（ヒト、モノ、カネ）が常にギリギリの零細事業者にとっちゃ尚更で…
そのやり繰りだけでも大変なのに…
そんな時に限って追い打ちをかけるような事や問題が起こる。
まぁ不思議なことにだいたい窮地に立たされるといつもこうだ。

それでも…
今まで幾度とあった窮地をなんとか乗り越えて来れたのは…
まいったなぁ～！と一瞬呟いて…
なーに、どーってこたぁねーよ！で打ち消す。
叔父が教えてくれたそんな一人芝居のお陰かな…（苦笑）

さて、新着の隠し酒は…
瀬戸内海に面した小さな町の老舗蔵が「自ら耕し、自ら醸す」をコンセプトに造った酒。

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