一人で行けるフツーの居酒屋がないんだよ…
毎週のように通って頂いてる常連さんから以前こんな話しを伺った。

うん、確かに！
自分が居酒屋商売を始めるきっかけの一つはそれだった。

核家族化によって生活様式が変わり…
他人との関わりにも距離を置くようになった。
さらに、概して日本人は熱し易く冷め易い。
それでいながら他人と同じであることに安心する。
一見矛盾してるようで、これで調和を保ってる。
う～ん…
日本人ってなかなか掴まえ所がないなぁ…

やがて…
店主と客の阿吽の呼吸が流れるカウンターは店の隅に追いやられ…
間仕切りに区切られた個室が主流となり、活気ある厨房は隠される。
ふと気付けば繁華街はそんな大型店ばかり。
良さげな間口の店を見つけても焼き鳥専門とか沖縄料理とか…
小規模店では専門化と分業化が進む。

刺身があって、焼き鳥があって、おでんがあって…
カウンター越しに客と店員の掛け合いと笑い声があって…
それでいて一品一品にちゃんと手が施されたフツーの居酒屋。
嘗ては何処にでもあったそんな店が今は本当に少なくなった。

なければ自分でやっちまえ！
そんな意気込みで始めたのが睦乃家なんだけど…
どうかな…？

見ようによっちゃ時代に取り残された存在かもしれない…
流行りを追わず、奇を衒わず…
廻り廻って最終的に人は落ち着く処に落ち着くはずだ。
ここに信念を貫いて16年の歳月…
目指すは周回遅れのトップランナー！（なんちゃって…）

さて…
そんな「周回遅れのトップランナー」に相応しいビール…
ラガーと言えばキリンが有名だけど、こっちの方が日本じゃ元祖だよ！

赤星！（サッポロラガー）

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