小鉄のいつものマーキングポイントで土筆（つくし）を発見した。

春になると土手や空き地に顔を出す土筆。
人に踏まれ、犬にオシッコかけられ、芽を出せば散々な目に遭う。
それでもまた春になれば同じ場所から芽を出す。

踏まれても、折られても立ち上がる雑草の魂を「草魂」という。
バッファローズの元大エース鈴木啓示の座右の銘としても知られている。

昭和35年の夏に生まれた息子に「土筆」と命名した父親がいた。
生まれた子が男なら「土筆」、女なら「つくし」…
生まれる前からそう決まっていたらしい。

友達からは「つくしんぼ」とか「どひつ」とか言ってからかわれたもんだ。
なんでこんな名前を付けたんだ？って親を恨んだこともあった。

どんな親だって我が子には幸せになって欲しいのが前提で…
踏まれても、折られても、必ず同じ場所から芽を出す…
そんな元から労苦が宿命付けられた名前を付ける親なんているのか？

確かに…
身体は頑丈になった。
耐性も強い方だと自覚している。

ただ…
己が雑草なのか根無し草なのかはわからない。

その名付け親が昨年他界し、もうすぐ一周忌を迎える。

親父はこの名前にどんな思いを込めたんだろう…
我が分身のような土筆を眺めながら、未だにその答えを探している。
えっ？
旬の話題は「土筆」じゃなくて「桜」だろ？って…そりゃそのとーり！
下向いて歩いてばっかりじゃいけねぇなぁ…(笑)

さて…
沖縄産の島らっきょう！（これもそもそもは雑草？）
泥の付いた薄皮ぴろぴろ剥いて薄塩振って削り節かけただけのシンプルなつまみ。

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